1月12日。星期六。 129/89。62.2kg。
早朝キッチンは夕食制作。
午前のロードショーは「三里塚 戸田部落」。小川紳介監督1973年、三里塚ドキュメンタリーシリーズ第5作。146分、長回し同時録音というドキュメンタリー格安シリーズの形式を確立させた名作と言われている。
成田空港反対闘争を通して部落同士の「繋がり」を見せ、当時まで残されていた祭りなどの民俗が非常に興味深いものだ。大根を刻みながら「男根」に加工する場面では思わず笑ってしまった。
どことなく沖縄の残酷な夏の中でもったり生き抜く人たちとの共通点を感じさせた。
やたらに若い人たちの会話で「ダッペよ」が出てきたが、茨城県の方言だとばかり思っていた。
庭ではりんごと金柑の木の合間をシジュウカラ、ヒヨドリがうろちょろしているところへ、この日は珍しくメジロのつがいがやってきた。賑やかである。
新聞ではオリンピック招致活動での賄賂が表面化していて、開催反対である俺としてはフランス当局が徹底的に調査して当時の開催決定を取り消しにしてもらいたいと思っている。
ケイのにぃにぃと11時に出発して守谷へ向かう。
駅に到着して早速昼食は駅ビルのフードコートで「ミニカツ丼&ぶっかけそば」とエビス瓶ビール(小)。
10分位歩いたところにある住宅展示場で、招待状をもらった建設メーカーの住宅を見学する。年々設備は進化しており、学ぶところは多いが、これも実際にリフォームすることになる頃にはまた進化してるんだろうな。
主目的のワインをおみやげに貰って、通りの反対側にあるイオンモールをぶらつく。
ひと通り歩いて何軒か冷やかして古本屋で「お菓子の事典」3800円を100円税別で買う。ただパラパラめくって眺めるだけでも元は取れると思ったからだ。
この本や、新刊も売っていてレジのところで珍しいものを見つけた。新潮社のPR冊子で「波」。俺が高校生の頃に知ったものであり、買えば当時で50円位のものだったと記憶する。
帰りの電車でめくってみると、川本三郎の連載コラムがあり、永井荷風を語ったものであり、ちょうど作家を目指した頃のエピソードが描かれてた。中で現在俺が読んでいる河盛好蔵が出てきて荷風先生との交流があったことを初めて知った。
同冊子には太田和彦もコラムを持っており、ここでは発酵学の権威である小泉武夫の著作の評が書かれてた。酒につまみとしての、相変わらずの姿勢が好ましい。
駅に置いてあるPR紙にも面白いものがあった。「ほくそう」。今回のは「北小岩」というマニアックな場所の紹介である。ここは荷風先生も歩いており、俺も今年は歩いてみるつもりだった。
どうやら俺の荷風先生ブームは今年も続きそうである。
夕食は温めるだけで開始。「エリンギの玉子焼き」、「とろろの粉焼き(チヂミ風)」、「豚肉ときのこのとろみ煮」、「おから汁」。
発泡酒~そば焼酎のお湯割りをちびちびやりながら、ケイのところで受信しにくいと言っていたベイFMを聴く。かなり酔っ払って9時半ころダウン。
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