前の晩9時前に寝込んじまったようだ。友人のメールに気がつかず朝見たら8時48分だった。
ショップのオーナーが10時に迎えに来てくれた。遅めのピックアップはトラックがパンクしたということで、タイヤ屋の開店時間に合わせたということである。相変わらずのマイペースである。しかも迎えの車はタイヤ交換する車であり(つまりパンクしてる車)、タイヤ交換する間俺は待たされるんである。しかし居心地の良い店でコーヒーも飲み放題だったし、オーナーとのこうした時間の過ごし方が宮古島に来たことを実感させてくれるんである。
スーパーコンピューターの新聞記事から、ある女性国会議員の名前が二人とも思い出せなくて苦笑したが、俺はトイレに立ちながら思い出して、口にしたところオーナーは思い出す努力を怠っていたと見えて、俺の執念深さ?にまた苦笑してた。
インギャーガーデン近くの港からでてそんなに移動しないところで2本潜った。どちらも初めて潜るポイントである。何本潜ったか覚えてないが、そのほとんどは東平安名崎のサンゴだらけのポイントだった。今回は地形が売りのポイント。洞窟。オーナーは”穴”と呼ぶ。
出る前から波が高く、ポイントでもそれが収まる様子もなく、オーナーは違うポイントにすりゃ良かった、なんて言ったが俺もそうしてもらいたかった。
不安は的中し、1本目のエキジット後吐いた。といっても出すものがなく、こんなに吐くものがないってのは苦しいんだということを、この時初めて知った。
2本目もエキジット後吐いた。このときは予想してたんで、休憩のときにさんぴん茶をたらふく飲んでおいたんでそれを吐くことで、ダイブ楽に?吐けた。
オニヒトデがずいぶんいたな。確か前回潜ったときはオーナーが駆除してたが、今回は?とたずねたら、以前1回刺したことがあり、2度目が怖いから今はしないとのこと。蜂と同じで”アナフィラキーショック”であることは帰ってから知った。ある女性ダイバーがそれで命を落としたことはそう古い話ではない。それにしても巨大なオニヒトデがサンゴに覆いかぶさってる光景は不気味だった。
フィンが”Fin”した。つまり壊れた。20年近い働き、ご苦労さんでした。これで残ったのはマスクのみで、次回からはフルレンタルということになる。まっ、手ぶらでいいか。
オーナーの奥さんは本当に料理上手である。「もずくのてんぷら」、「キムチいりの炒め物」、「にんじんと麩の和え物」、「自家製漬物」、「あら味噌汁」など。お世辞抜きですべてうまい。このショップの売りはアフターダイビングのBBQだが、俺には奥さんの料理のほうがうれしい。
デザートはオーナーが2本目で捕ってきた”夜光貝”の刺身。ここ、宮古島でも高級食材だそうだが、確かにうまい。日本酒が欲しいところである。
遅めのランチ後、お願いして多良川酒造所に連れて行ってもらった。ショップから近いところにあり、島ではよく飲まれてるが、菊の露ほど内地ではその名を知られていない酒を作ってる。
ここでは1升瓶か3升甕を買い求め、それを5年間洞窟で保存してもらえるサービスを行ってる。つまり古酒にしてもらうんである。1升瓶で価格は1万円。今回の目的のひとつでもあった。
メッセージを記することになってるそうで、俺はこう書いた。
「まだひとりもんだったら、これ飲んで次の5年もがんばれ!」
オーナーご夫婦にゲストハウスまで送ってもらった。
シャワー浴びてから散歩がてら、夕飯をどこでとるか探しに出かけた。お目当てがなく、腹も減り始めたところで地元のファミレスに入った。「てびちのから揚げ」、「うす揚げとうふ」とオリオン瓶ビール1本。
テーブルに置かれた注文品を見て後悔した。 量が半端じゃない!
風土のせいか揚げ物を食べたくなるのは自然体なんだろうけど、この量は肥満体が増加してる沖縄を理解できた気にさせる。食べ残すことを嫌う性格は時間をかけても全て平らげた。が、この夜、ビールはおろか、1滴の酒も受け付けなくなってしまった。
帰り道、スーパー(かねひで)でちょっと見るだけニするつもりが、やはり買い物してしまった。もやしが高いなぁ、100円近くするのは、オーナーの奥さんからも聞いてたが驚いた。その奥さんから教わった「圧縮麩」を買った。これなら送る荷物と一緒にしても大丈夫である。
ランチョンミートはどこでも特売していて内地の3分の1である。「バンズ」が定番で充実してる。きっとランチョンミートをはさんで食してるんだろうな。内地でお目にかかれない菓子パン2種。
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