週の中休みである水曜日。昨日は天気があまり良くなく、かなり湿気もあり、俺としては嫌いではない状況である。ハンバーガーと豆サラダを同居人の昼飯とし、自分用にもハンバーガーを作り、携帯水筒にオレンジジュースをつめ、錦糸町に映画を見に行った。
この映画館、確か3度目だが、今までで一番客が多かった。平日の12時45分開始の回だけに観客年齢層が相当高い。そのためなのかは知らないが、早めに来た客は奥へ通され、20席くらいある椅子に座って待つよう案内された。
そのあとから来た客は立って並ばされるようなシステムであり、入場は座ってる人からなので、早めにきてよかった。20分立ってんのも平気だが、やはり映画のパンフレットとか見ながら待つには座ってるほうがよい。
時間がちょうど昼時なんで、座った席で弁当を広げてる人もいて、俺はその隣に座ってハンバーガーを食べた。
「くちづけ」。映画としては非情に惜しい作品である。冒頭から作りが演劇であり、脚本も演劇用とほぼ同じなんじゃないかと思える。台詞の反復の仕方もまさに現代演劇って感じだ。もっとも現代演劇なんてほとんど見てないが。
要するにくどいんである。映像に任せて語らせることをしない。時間にゆとりを持たせず、台詞と役者の動きで埋め尽くす手法は、映画ではちょっと感動を薄めちゃうんじゃないか。
俺は映画を観て泣ける人間であり、この日は泣くつもりでやってきたんだが、ちょっと外されてしまった。
障害者を持つ親の選択、という普遍なテーマを扱ってるだけに、どんな視点から描かれてもいいと思うが、その媒体を何にするかは製作者の意図が効率よく伝わるものでなければもったいない。
もちろん興行的には水準以上の売り上げが期待できる作品ではあるが....。
CMで「日本大好き....」という貫地谷しほりの台詞を聞いて、父親(竹中直人)が日本の政治(障害者対策)を嘆いたり批判したことに対する、娘(貫地谷)がなだめたりすのかな、なんて勝手に想像してたんだが、確かに訴える場面もあり、この作品の重要なテーマではあるが、「日本」ではなく「いっぽん」であった。父親(漫画家)ペンネームであり、娘もこの名を呼んでいたんである。
残念な作品であるが、演技はよかったな。特に宅間某が演ずる「うーやん」。貫地谷の「まこちゃん」の三白眼は絶品。
帰りはゆっくり帰ろうと思い錦糸町からバスで終点の大塚まで1時間かけ、そこから都電で帰宅した。バスの運ちゃんの声(マイクのボリューム)が大きく、演劇俳優並みの声量かと思った。
夕飯のメニューは「鶏肉とトマトのすっぱ辛炒め」、「もやしと青梗菜のナムル」、「山東菜とメンマの中華スープ」、「しし唐のベーコン巻き」。鶏胸肉使ったメニューは今月何回あっただろうか?とにかく安く作るには最適の具材である。酒に片栗粉の使用でパサつきも気にならなくなる。
先日つけた「らっきょ」で映画鑑賞。「戦争と平和」はDVDにコピーしたんで、HDに残ってるのはあと2本。昨夜は「桜田門外の変」。
襲撃の指揮を任された男が主人公となり、襲撃したほとんどのものが斬首、自刀、遠島などと処分され、主人公も最後のほうで斬首される。原作がノンフィクションであり、エンターティメント性がない素材をここまで見せるのは老練のなせる業だろう。佐藤純也監督・脚本。原作は荒川区出身の吉村昭。歌がよかったな。チベット人のALAN。主人公の妾も良かった。韓国人の中村ゆり。
「らっきょ」がまずかった。これは材料が悪かったのだ。じゃりじゃりしてて、全部食べんのは結構きついなぁ。残念!
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