2016年7月6日水曜日

久しぶりの三本立て

7月5日。     123/75。59.8kg。

 う~ん、朝から微妙な天気だったんで、この日はちょっと買い物を済ませたら、外出せずに映画でも観ることにした。

午前中は「東京上空いらっしゃいませ」。相米慎二監督作品。長回しが多く、中井貴一はともかく、デビュー作である牧瀬里穂には相当きつい仕事だったと思うな。相米さん、若い子にきついことは有名だったからな。「お化け」つまり、一旦死んだ人が蘇るといった話は、非常に使い古されたもので、作りやすいのかやたらこういった作品が作られている。で、これもその内のひとつなんだが、中井さん演ずる相手役がよく描かれているので、作品にちょっぴり重みをつけている。牧瀬里穂は「お化け」であり、「おまけ」でもある。セリフの感じが薬師丸さん、顔が多部未華子みたいだった。
 出門英さんが出演していたことを初めて知った。俳優として相米さんの「光る女」にも出演していたらしい。この作品の中でも比較的目立つ人だったな。が、この作品が遺作だということだ。
 三浦友和さんもちょい役で出てきていい感じを残してくれた。そういえば、三浦さんに注目したのも、相米さんの「台風クラブ」で、しょうもない教師役を演じたのを観てからだった。

 昼食はベトナム炒飯「コム・サオ」。鶏レバーも買っておいたんでほぼオリジナルレシピ通りに作れた。が、ケイのにぃにぃは鶏レバーがダメみたいで不評だった。味もナンプラーを少なめにした結果、ぼんやりしたものに仕上がり、ピンインの効いてない中国語のようだった。

 午後は「イル・ポスティーノ」。イタリア語で郵便屋さん。よくある「イタリア型感傷映画」である。が、それも程よいベタさで、音楽も耳にうるさいほどではなかった。 なんせ主演が「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じ人だし、ベタなものは覚悟していたが、今回は悼む側の人を演じ、それは感傷にどっぷり浸るというものではなかったんでスッキリとしたエンディングになった。ディレクターズカット版じゃなくてよかった。ディレクターズカット版があるかどうか知らないけど。

 夕食は「和風煮込みハンバーグ」、「きゅうりと紫蘇の浅漬」、「オクラ納豆」、「青梗菜のスプラウトと豆腐の味噌汁」。
 食後、「アボカドとカッテージチーズを和えたもの」をわさび醤油をつけておつまみとした。燗酒をちびちびやりながら、三本目の映画鑑賞。
 「K-19」。キャスリン・ビグロー監督作品。この監督を初めて認識したのは「ハート・ロッカー」だったが、それ以前にも「ハートブルー」を観ていたにもかかわらず同じ監督だということはあとで知った。「ハートブルー」もなかなかおもしろい作品だったが、最近リメイクが発表されたようだ。
 ボクシングと潜水艦を扱った映画は外れないというジンクスがあるとか?原子力発電の怖さが思ったほど伝わってこないのはなぜだろう?放射能の危険性を表現することの難しさをあらためて感じた。「広島」という言葉が出てきて初めて最悪の事態がどういった影響を及ぼすのかわかったくらいである。ハリソン・フォードとリーアム・ニーソンのダブル主演ということで、宇宙で活躍した人が海底でも頑張るのがロシアのためというのが実に奇妙な印象を受けた。もうちょっと無名な俳優を使ったほうが良かったんじゃないだろうか?
 赤ワインが放射線障害予防にいいということで乗組員が飲むところがおかしかったな。本当なんだろうか?調べると「レスベラトール」という物質にその効力があるということだ。ポリフェノールの一種で、ポリフェノールと言ったらやっぱり赤ワインでしょ。まあ、何にしても体にいいんだったら大いに飲みましょう。てなくらい放射能に無関心な自分でありました。

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