2018年9月16日日曜日

文飲む日々

9月15日。星期六。                144/106。60.4kg。

 朱子のお言葉、「血気の怒り」を抑え「理義の怒り」を唱えよ、と。わかっちゃあいるけど、出来ねえことばっか書いてあんだよね、「菜根譚」。

 この日より「積ん読」だった「フロイトさんの精神分析入門」を読み始めた。1日20ページで1ヶ月で読み終える予定だ。1日5冊の本を平行して読んでいるが、これは、学校の授業を想定して始めたことは以前書いたと思うが、なるべくジャンルをちらばしたいんだが、どうしても偏りが出てくる。
 が、生きているうちに読みたくない本から何かを得られるとしてもなあ.....。

 続編ばやりの中で「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の続編が上映中であることをピーター・バラカンの番組の投書で知った。で、この朝、いきなり「チャンチャン」がかかった。いいねえ~。

 11時半過ぎにケイのにぃにぃと土浦へ出かけた。

 いつも行く古書店のすぐそばのとんかつ屋で昼食。かなり前からやっている店のようで、昭和の臭いがプンプンし、店内油ぎっている。
 瓶ビールにカツ丼。普通。ほんとうに普通のカツ丼だった。これでいいのだ。冷奴、キャベツの浅漬、豆腐の味噌汁がついて700円。昭和だから消費税はつかない。あれ、消費税っていつから始まったんだっけ?

 そこで別行動ということになり、俺は3時過ぎまで古書店で過ごす。ここは店内ぶらぶらして2時間はかかってしまう。今回は目的の作家が4人で、そのうち3人は小説家として名を馳せた人で、小説はたやすく見つけられると思うが、俺はエッセイを読みたいので、結構苦労することが多い。

 今回はいきなり文学全集が入り口にあり、その中に「石川淳」があった。その中身は小説が主だが、エッセイも4編入ってたんで迷わず手にした。なんたって、入り口にあるものはほとんど100円税別で、文庫本などは3冊100円税別なんである。
 さてそれからが苦労した。檀一雄の料理本は最後まで見つからなかった。小説は2.3冊あったかな。その中で初版本で数百円のものに3千円の値がついていたものがあった。
 
永井龍男も少ない。が、なんとか見つけた。田山花袋は俺が持っている「東京30年」が多く、「田舎教師」、「蒲団」も多いが、なんと「東京近郊一日の行楽」なんていうガイドブックまがいのものが教養文庫からだされているものを見つけた。これは情報を持ってなかったんで嬉しかったな。
 檀一雄は諦めて、丸谷才一の食通本「食通知ったかぶり」を買った。この作家のものは以前1冊読んだことがあるが、今回は最初に見つけた石川淳の解説を書いてもいて、これも偶然なんだろう。先ほどの「ジャンル」に関して言えば、こういう本が1冊仲間入りするのがいい。

 3時過ぎに向かいの図書館に移動。ここで文学全集の中の「檀一雄」を読む。短編「終わりの火」。後年「リツ子 その死」の一部になるものである。死期間近い妻の看病という暗い内容にもかかわらず、どことなく明るい雰囲気を読み取れるのは不思議である。こういった感じは荷風先生のものにも共通するものがあるな。

 夕食は昼食をとったとんかつ屋の隣にあるジンギスカン屋。ロースから始まり、タン、ハツ、レバーとどれも美味しい。特にレバーの感触が良い。ハツは貝の風味。
 これに生ビール*2~バイスサワー(しそ)~ハイボール*2。

 帰り道駅そばのスーパーで電車用のウイスキー水割り缶を買う。

 更に下車後、バス用に缶入り日本酒を買う。乗っている間に飲みきれず、帰宅後飲み干してダウン。酩酊のためダウン時刻の記憶が無い。

 

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