2018年8月6日月曜日

ありあまる暇

8月5日。星期天。              体重計がお亡くなりになった。

 昨夜の盆踊りのことで「ダンシング・ヒーロー」がミスマッチであることを書いたところ、あとで知ったことだが発祥の地が存在しているとのことで、驚いたとともに呆れた。あの「名古屋」だ。
 世に「名古屋嫌い」が多く存在することは誰も否定しないだろう。有名人が公共放送の中でも明言しているくらいだから。まったく伝統をめちゃくちゃにする「デフォルムスピリット」の源泉は何処から来ているんだろう。また、清水義範の本の中から探してみるか?
 名古屋の夏のテーマが「ダンシング・ヒーロー」なら、東京の夏のテーマは「長く短い祭り」だろうなあ。椎名林檎を聴くきっかけになった曲でもある。

 早朝キッチンは、油揚げの油抜き。このところいいタイミングで処分品に出会うんで、低出費で維持していて切らすことがない。
 オカヒジキを茹でる。この剪定後の柔らかい部分だけの選別に1時間かかった。ケイのにぃにぃもさつまいもの葉柄の収穫から洗浄選別などで1時間以上かかったそうである。
 お互い、金(まるで)無し、暇(たくさん)ありの身ならではの作業である。俺は更に老いたらもやしのひげ取りまでやるつもりなんである。10円で30分は時間潰せるぞ。

 昼食は「冷やし中華」。スープもレシピを見ながら作った。具材は茹でツルムラサキ、ハム、きゅうり、もやし、トマト、卵(錦糸卵)。

 入院前の準備のリストを再確認し、一部まとめた。年金生活1年目にしての大きな生活変化である。と、大げさに構えてみるのも楽しいのは命に関わることではないからだが、これが癌とか心臓病とかだったらこんな悠長なこと言ってられないだろうな。

 この日はこどもと共有しない日なので、一人で映画鑑賞。「ブレード・ランナー2049」。レプリカントと人間の間に子供が出来たという衝撃的な設定で、それが人間とレプリカントとの間の紛争の原因になることを考えた人たちが煽動と阻止側に分かれて戦う話で、実に面白いお話になっている。が、2時間半は長い。
 その中のエピソードで特に残ったのは中盤以降に出てくるエッカード(ハリソン・フォード)とK(ライアン・ゴズリング)が父子ではないかと思わせるところがあり、Kはエッカードを殺すことを指令される。スター・ウォーズでも息子に殺されたハリソン・フォードがここでも殺されちゃうんだろうかと思ったが、殺されるどころか助けられ、結局父子ではないことも判明する。
 劇中、ホログラムでエルビス・プレスリーやフランク・シナトラが出てきたのにも驚いたが、先日ジャンク屋で見つけたシナトラのアルバムが高くて手が出なかったので、シナトラの唄が聴けたのは良かった。昨日もダークモールで探したがなかったんだよね。
 人間ではなかったことに落胆するK表情と、それを最初に知るエッカードの娘とのやりとりが素晴らしく、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の本領発揮されたところだろう。
 「メッセージ」、「ボーダーライン」と人間(レプリカントも含め)同士の葛藤の場面が生み出す緊張感がすごくうまい。

 夕食は「鶏肉・トマト&卵チリソース」、「オカヒジキとアミの梅酢あえ」、「春雨・ニラ・ネギの中華スープ」、「茄子とタコのガーリックバター炒め」。
 サッポロラガー缶~茜霧島の水割りをちびちび足りながら久しぶりのメンバー一人掛けたグループの「ダッシュ島」をこれを楽しみにしてたパイ男と三人で見る。
 続けて「二度目の・マカオ」を見てからダウン。9時前。

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