昨年末の時間つぶしのたまものである。
「黒豆」は一晩煮汁用の調味料入りの水に漬けておくだけで、明けて8時間ぐらい煮込んだ。豆のおいしさを再認識した一品。何といっても「昆布巻き」が手間取ったことは先日書いたと思う。「栗きんとん」もさつまいもの裏ごしが手間だが、スィートポテトで経験済みなんで苦にならなかった。
「田作り」が最も簡単な料理だ。そこが「佃煮」と違うところで、塩分も控えることが可能であり、健康食といえるかもしれない。「伊達巻」は白身魚をはんぺんで代用する時点で簡単な料理となる。ミキサーとオーブンという文明の利器であっさり仕上がる。
「大根、人参、れんこんのなます」は同居人が食さないので、作るつもりでなかったんだが、義母の要望要望(?)で制作。ついでに実家の庭になっていたキンカンで「甘煮」も制作。
「たたきごぼう」はちょっと酢が効き過ぎていたんで次回レシピに手を加えよう。「くわい」は煮汁に一晩漬けこみ、水分がなくなるまで煮込むだけの簡単なもの。今年は缶詰でなく本物が欲しいなぁ。
「数の子」は同居人の兄に作ってもらった。薄味でうまい。小鉢の梅酢漬けは赤と白の梅酢を使い分け、めでたさを演出したつもりだったが、白のほうは手を加えなかったのでしょっぱくて、箸が進まなかった。これも反省点のひとつ。
このほかに「筑前煮」。これは里芋を小さく刻み過ぎて、翌日にぬめりが出てきてしまい、食感もひどく悪いものとなっちまった。これは同居人の兄に味を加減して修復してもらった。
「雑煮」は、鶏肉・大根・人参・小松菜を使い、薄めのだし汁にしょうゆで味付けした。これも初日に俺が作ったものは、鶏肉を酒に漬け、片栗粉をまぶしてだし汁に加えたのを、翌日同居人の兄はそれを別の鍋で煮てから加えることで、お澄ましの汁を濁さず、見た目もおいしく仕上げたのには感服した。
雪吊りのある庭園は金沢ではなく東京駒込の六義園である。このお茶屋で俺は甘酒、同行した同居人は抹茶と和菓子をいただいた。獅子舞を見に来たんだが、早くについてしまったんで時間つぶしである。こうした行事は昔は町ごとに保存されていたんではないだろうか?
この獅子舞は小金井市にある保存会が出張してきてもらっているのである。おそらく周辺にはないんだろう。俺が葛飾にいた5.6歳のころは、朝湯の銭湯の脱衣場に獅子舞が入ってきたのを覚えている。確か商店街の一角でもやっていたっけ。
この日は前列から三番目に座っていたんで、獅子に頭をカジカジしてもらった。スタイルはずいぶんと庶民的ではなくなったが、それでもいかにも正月らしい雰囲気を味わうことができた。
今年もこんな感じで東京・日本の四季を味わっていきたいものである。
獅子舞を見た後、郵便局へ行き冷蔵庫から出してきた「ピザ」を着払いで群馬へ送った。アクリフーズの群馬工場である。ニュースになった農薬混入の恐れがある商品に該当したものがあったんである。これは俺が留守の間、同居人のためと思って買っておいたものである。危機一髪といったところだ。中国だけじゃなく国内でもかよ!
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