2012年11月27日火曜日

「希望の国」

久しぶりに新聞やから映画鑑賞券をもらったんで、昨日の朝から錦糸町(指定)で「希望の国」を観た。
園子温監督の新作である。
 「紀子の食卓」、「恋の罪」は観たが、「冷たい熱帯魚」、「愛のむき出し」、「ヒミズ」といった話題作は未見である。いかんせん上映時間が長い。今回も2時間を越える。

 「紀子...」は冗長気味で繰り返される場面の多さに辟易し、なんだかよく分からない作品だった。
「恋...」はサスペンス映画にしてはしまらない作品であり、なんだかよく分からない作品だった。

 「希望...」は分かりやすく、訴えたいことも回りくどくなく、比喩も直截的でありすぎ、比喩になってないおかしさもあったが、全体の仕上がりはそれを打ち消すに十分なものだった。
 これだけの怒りをぶつけながら作品にすることの難しさをクリアした監督の力量はすごいものである。

 振り返れば脚本はどちらかといえば演劇向きに作られたのではないかと思える。メッセージ映画より演劇のほうが伝わりやすいんじゃないか?主な人物は8人。4組のカップルで、1組を除きそれぞれの葛藤もあり、形式がどうも映画向きではなく、映像もそれだけで訴えることが不可能なほど見慣れたものでしかない。それほどニュースなどを通して随分と目にしたからなのだが...。
 


 夏八木勲が良かった。菅原文太引退、原田芳雄亡き後立派に引き継いでるような気がする。
テレビでも是枝さんのドラマで主演してんのは夏八木さんだ。
 大谷直子のボケぶりとかわいらしさのミックスも絶妙である。色気のあとはかわいらしさ、か。


もちろん「希望の国」は逆説である。最後に神楽坂がつぶやく「愛さえあれば...」も。若いカップルが唱える「一歩、一歩....」も。
 そうでも言ってなきゃ行き続けられないじゃん!って悲痛な叫びにか聞こえない。



 昨夜のメニューは「ロールキャベツ風」、「ポテトサラダ」、「小松菜の味噌汁」。ポテトは前日の「チーズフォンヂュ」の残り。ロールキャベツがなぜうまくいかないか判明した。芯を取り除くからである。芯は確かに煮込めばやわらかくなるが、物によっては繊維が多くて食えないものもあるから取り除いていたが、それがまとまる物もまとまらないということになっちまうんである。

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