2015年5月27日水曜日

電器や惨状記

消費動向がどうのこうのと騒がれてる中、大手家電小売がかなりの店舗を閉鎖することが報じられた。その中のひとつが自転車で20分弱のところにあるので、以前から買いたいと思ってた家電を見に行くことにした。

が、その前に腹ごしらえ。
その電器屋の先2.3分のところにある定食や。
2年前に開店したということだが、以前吉野家があったところじゃないだろうか?
この並びには最盛期4.5店舗の飲食店があったと記憶してるが、現在は評判ばかり高くてちっともうまくないラーメン屋「Y」とここだけであり、そういえばこのはずれにあったやくざの事務所?も建物自体がなくなってる。

「ガツ・子袋の刺身」と「もつ煮」、ビール。「ガツ」は前夜「酒場放浪記」で吉田さんがうまそうに食ってたんで、期待していたんだが、これが大当たりでさらに子袋にいたってはその歯切れのいい感触に思わず微笑んでしまうほどだった。
もつ煮には味玉(煮卵)が入っており、味は少し濃い目だがつまみにはいい。
もつのにおいをほんの少し残しているのもいい。
最近では家で作るとほとんど匂いを消してしまい上品過ぎて面白くなくなってきているんである。
これは次回はぜひ夜うかがいたいものである。
来月から酒酔い自転車乗りは罰金になるそうである。

さて、電器やでは「ハンドブレンダー」と「ミキサー」。
予算5千円だったんだが、4千円で済んだ。
店内、半分以上の品がなくなっており、ストックもほとんどなく、店頭展示品のみの販売になっていた。売れ筋は返品や他店に移動したんだろう。
閉店セールでも赤字を増長させるわけには行かない台所事情や、こうしてみっともない姿をさらけ出しながら営業するのも実質苦しいのが同じように会社を清算した経験のある俺にはよくわかる。

午後は夕食前まで映画鑑賞。
「競輪上人業行状記」。
今村昌平脚本、西村昭五郎監督デビュー作にして代表作?(といわれてる)
?ってのは、この人日活ロマンポルノの大家で、80本以上作っているらしいが、ロマンポルノ自体数本しか見たことがないのである。
一般作品はこれと数本の青春映画だということである。
小沢昭一演ずる「くそ坊主」と「まじめ教師」の2面性を持つ主人公がめちゃ面白い。
まさに「今村ワールド」といったところだろうか。
この作品は脚本もいいが、 加藤嘉、南田洋子、渡辺美佐子、加藤武といった脇もいい。
面白い映画を見た後は酒もうまい。

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