2015年4月15日水曜日

貧乏定食

 先日のがん検診で「胃」が久しぶりにひっかかった。あれから9、10年くらいになるか。自暴自棄になって酒量が一気に増えたころだったな。今回も酒だろうな、原因は。好きなこともできず、鬱屈していて酒の量も増えてきてるしなぁ。

 で、昨日は精密検査(胃カメラ)のための問診。かかりつけのH先生に診てもらった。なんでも胃の下部に弯入(わんにゅう・要するに凹み)があるとのことで、それが何を原因としていて、だからどうなのかという説明はなかった。まあ、カメラをいれればわかることらしい。前回は口からしかいれる方法がなかったのが、技術革新で鼻から入れるものもあるということなので、どちらでもよかったが「鼻」を選んだ。何事も経験であるが、やれやれである。撮影は来月中旬。

 固定資産税(茨城県分)を払った。東京分は毎年額の変動がほとんどないのに対し茨城分の今年の額は今までで最高の下落幅だった。余裕で1回分は外飲みできるほどだ。確か空家の対策で建物に対する固定資産税がアップするということは小耳にはさんでいたが、人が住んでるところは今まで通りなんだろか?

 図書館では「パラオ」に関する旅情報本を探したところ、まったくなかった。また島尾敏雄も見つからなかった。どうも図書館で本を探すのは区内全般の在庫を確認できるネット利用のほうが効率がよさそうだ。公立だけに。
 この日返した本の著者は小栗康平。映画監督のエッセイ集である。実直な性格がにじみ出ていて、自然を見つめる目がけがれてない。作品にも投影されているような気がした。消費増をあてにした経済偏重のゆがんだ社会を批判することばは非常にわかりやすい。これから社会に出てゆく人たちを思いやる気持ちにもすんなり同調できるなぁ。俺が頭で考えてたことを言葉にしてくれたよいう思いである。
 で、今回借りた本は小津安二郎の日記に関するものである。この中には山中貞夫に関する記述や自身の作品対する思いが読めるようだ。特に先日観た「東京暮色」に関するものを読んでみたかったんである。

 午後は歯医者。詰め物が取れ、部分入れ歯も具合が悪く1か月以上装着せずにいたところ、作り直しということになった。また、片方だけで噛んでいたので、その負担で痛みが出るようになった歯も治療してもらった。また、当分かかりそうである。やれやれ。

 夕食のメニューは「かぶの葉とめかぶの塩炒め」、「大根の皮オイスターソース炒め」、「ぬか漬けキュウリ」、「シイタケ・えのき・豆腐のスープ」。名づけて「貧乏定食」ってとこだろうか。

発泡酒~梅酒の水割り~赤ワインをちびちびやりながら映画鑑賞。「築城せよ!」。段ボールで城を作るという流行の町おこし映画。ばかばかしいコメディだが、先日の「きつつきと雨」よりまし。同じ監督のオリジナル作品があるらしく、本作の長さを考えると、オリジナルのほうがすっきりしているような想像をしてしまう。
 この日はもう1本。「戦うパンチョビラ」。脚本家がすごい!R・タウン(チャイナタウン)、S・ペキンパ(ワイルドバンチ)の共同である。どちらも俺が好きで何度も観た作品の本をそれぞれ書いている。時代設定は「ワイルドバンチ」と同じころの話になっており、この作品の翌年に「ワイルドバンチ」が作られている。本作も娯楽作品としてよくできているほうだが、主人公がいまいち魅力的でないということだろうか。C・ブロンソンの役についても、R・ミッチャムの役についても同じことがいえる。が、どうしても大傑作「ワイルドバンチ」と比較してしまうからかもしれない。ブロンソンの奥さんが最後のほうでちょっぴり出てるがこれはお遊び?

 

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