やたらに他人とか世間と比較して生きる人が多くて、ちょっと疲れ気味なんじゃないか?最近ようやく自分のペースがつかめてきた感じ、と思ったら残り人生あとわずか。それでもこのペースは変えたくないもんだ。やわらかく生きたいもんだねぇ。
2011年4月3日日曜日
苦労話
長い冬が終わった。季節のことではない。レポートのことである。 文化人類学の時も大変手間がかかり苦労したが、考古学でこんな思いを味わうとは思いもよらなかった。テーマが抽象的過ぎるのが要因なんだが、この手の論文が苦手なことも自覚した。 書いてるうちに自分が書こうとした意図とかけ離れてしまうんである。始末が悪いことに今回の要求次数は6000字である。概論は普通科目の倍要求されるんである。 早くから3月の1ヶ月間に仕上げる予定を立てていてスケジュール表まで作るといった念の入れ方してたんだが...震災のせいばかりではもちろんないが、その影響も少なからずあった。 結局最後の2週間は仕事から戻れば夕飯の支度とレポートのことしかやらなかった。ある意味で幸せだったともいえる。心配することが他にないからである。 大詰め、昨日今日は一歩も外出せず机にへばりついて書き上げた。午後4時に終了した。 今回も良い経験をした。というのもレポートの下書きをしている合間にレポートのハウツー物を拾い読みしていて、音読することによって文章の再確認を薦めていたのでその通りにしたところ、2.3箇所訂正すべき箇所を発見したんである。6000字を読み通すことも大変だったが拙い文章を採点するほうはもっと大変であろう。 先月、テキストはもちろんのこと寝る前には漱石ものを2冊ばかり読んだ。「三四郎」、「門」である。女に振り回される情けない男の話と他人の女房を奪った罪に苛まれる情けない男の話である。とにかく煮え切らない男の話が多い。「三四郎」は気楽な学生物として、気楽に読めるが「門」はひどい。構想が出来上がらないうちに書き始めてしまったんではないかと思えるくらい丁寧な描写と乱暴な筋運びが全体のバランスを非常に悪くさせている。 のめりこめる作家ではないが全集を持ってるんで仕方なく読んでいる。しかし100年前の作品で使われている旧仮名使いだけは勉強になる。 何せ来週から取り組むレポートで読むテキストは60年以上前の本であり、ぱらぱらめくってみたら思った通り旧仮名使いだった。 次のレポートはシルクロードに関するもので1年次に登録した最後の科目となる。これを提出する頃2年次のテキストが届くだろう。2年次は押し迫ってから難題のレポートに取り組まねばならない羽目に陥らぬようにしたいものである。 それにしても今日の天気は予想に反して冬に逆戻りしたように感じられる位だったのがかえって幸いした。ほんのり春日和だったら外に出たくなって集中心も怪しくなってたかもしれない。 今夜のメニューは「トマトと肉団子のカレー」、「大根サラダ」。
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