10月5日。星期天。
天気も良くないが、相変わらずテレビ中毒である。レンタルはしてないのでテレビでろくがしたものをかんしょうしている。一応選択はしているものの、情報がまるでないものも多く、中には予想もしなかったひろいものにぶつかることもある。
「不時着した宝くじ」もそのうちの1本であり、傑作と言ってもいいだろう。タイトルからして有名なヒット作を連想させるが、ラブロマンスではない。南で、ある兵士が居酒屋で手に入れた宝くじが大当たりし、その当たりくじを落としてしまい、風に乗って北までとばされてしまうことから大騒動になるというお話である。分断されているとはいえ、ネットで情報はつつぬけで、当選金を巡って、南北が協力しあったり、コメディタッチ満点の作品となっている。分断ネタを笑い飛ばす点などをかんがえると、その険悪だった関係も少しは修復し始めているのはないだろうかとも思いたい。俺としてはマ・ドンソクの「犯罪都市」シリーズ以来のハングル映画の傑作となる。そのほかでもレンルしたものの中にあった「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」。2022年アメリカ映画。作家を目指す女性がニューヨークの出版社に就職し、一風変わった部署に配属されたことで成長してゆく姿を描く。配属されたデスクには封書の山があり、それらはすべてサリンジャー宛に書かれたファンレター。それらに目を通し返信を書くという仕事。決して私情を入れてはならぬという制約がある。サリンジャー本人とも会う機会があり、励まされて、ますます作家への道を歩もうとする彼女だった。最後は、「ハップワース」の出版を任されるというオチがつく。
昨年暮れまでの入院中にサリンジャーの著書を読んだだこともあってタイムリーな作品だった。著書も「ナイン・ストーリーズ」、「フラニー・ズーイー」と読みなおしたものもあり、「バナナフィッシュにもってこいの日」以来のグラス家シリーズを50年かかってようやく読み終えた。
サリンジャーはファンレターを一切読まないそうである。録画したものの中にもひろいものがあった。ボビー・ウーマックのライブ、ポール・アンカ
へのインタビュー、など。
後者の「マイ・ウェイ」誕生のエピソード、しなとらとのやりとり、エルビスが歌うようになったいきさつなど興味深いものだったな。テレビ中毒バンザイ!
入院中に
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