服に少しだけ気を付けるようになったのはやはり年をとったせいもある。鏡に映る自分はどう見てもくたびれたじじぃであることから、少しでもその上に「惨めッたらしい」という形容詞をつけられないようにしたいと思うからだ。街を歩いていて感じるんである。汚らしい格好をしている連中を見るたびに、気を付けないとああなるんだぞ、と。
ちょっと寒さが緩むと、ジャージに980円の運動靴と、野球もしないのに野球帽という出で立ちの古びた輩が、荒川土手のつくしの数をはるかに上回るくらい輩出してくるんである。ダンスに来ている先輩諸氏にはあまり見られないことだが、それでも中には例外もいる。
三浦友和を目指したいところだが、まずあの立派な頭髪が俺にはないし、顔の良さやスタイルもまねしようとしてまねできるものではないから、そこは100%あきらめて、身近なところで汚らしさが前面に出ないよう気を付けることくらいはしよう、と。
で、午前中にどちらかというとカジュアルメーカーのバーゲンをやっている流通センターに行き、セーター、ベストやテニス用のトレーナーなどを買った。トレーナーはちょっといい値だったが、ここは思いっ切った。そしてそれがすぐ後で大いに役に立った。
一旦浜松町まで戻り、地下鉄を乗り継いで表参道へ行き、親の墓参りをした。おふくろの悲願であった息子の大学進学をこの年になって卒業報告である。親の面倒見を放棄したため老人ホームで亡くなったおふくろには負い目があり、この報告で少しその負い目が減ったような気がする。
表参道から神田方面に移動し、同居人の卒業式に行った。開場まで時間あり昼飯を食べに神保町をぶらつき、ちっちゃな中華屋に入りランチを食った。C定食はタンメンに半チャーハン。このチャーハンの量がちょっと多かったかな?腹いっぱいで700円也。この辺では土曜でも平日のランチをやってるんだ。俺が勤めていた40年前もそうだったんだろうか?土曜は半ドンで昼を食った記憶がないんだが....。
卒業式では学科別の総代に同居人が選ばれた。あの代表で卒業証書を壇上で受け取る役である。学業に対する頑張りがすごかったのか、元来頭がいいのか、どちらにせよ亡くなった彼女のおふくろさんも喜んでるだろう。
で、卒業式のパーティーのために着替えをしたんだが、ドレスにコートだけではいかにも寒いと見えたんで、コートの下に先ほど買ったトレーナーを貸してあげた。こういう時Mサイズの体系で良かったと感じる。
さあて昨夜のメニューはひとりなので思い切り手抜き。「湯豆腐」、「トマトスライス」、茹でただけのウインナ、搾菜。これに日本酒。ちびりちびりやりながら映画鑑賞。「女と男の名誉」。J・ヒューストンのマフィア組織を描いた傑作。男が移動するのをジェット機が飛ぶ方向を変えることで表現するなど、ちょっと柔らかさがあったり、ラブコメが混じったり不思議な感じの作品である。
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